日本で買えるCFexpressカードと対応機種まとめ【2020年最新版】

2020年5月7日

日本で買えるCFexpressカードと対応機種まとめ

こんにちは、ポクくん(@poku_kun)です。

2019年末に次世代メモリーカードと呼ばれているCFexpressカード(TypeB)が登場しました。現在広く使われているSDカードに比べて、読み書きのスピードが圧倒的に速いことから、プロ向け上位モデルのカメラを中心に徐々に採用されつつあります。

しかし、CFexpressカードは登場したばかりということで、現状かなり選択肢が少ないです。また、カメラとCFexpressカードのメーカーの組み合わせなどによって、正常に書きこみができないなどの相性問題も多数報告されています。

そこで、今回は2020年5月現在で日本国内で正規品として入手可能なCFexpressカード一覧とその特徴や対応機種・値段についてまとめてみました。また、CFexpressの特徴やカードの選び方に関しても簡単に紹介します。CFexpressを購入するときの参考になれば嬉しいです。

CFexpressは次世代超高速メモリーカード

日本国内で入手可能なCFexpressカード一覧を紹介する前に、はじめに簡単にCFexpressの登場経緯や特徴、カードの選び方について紹介しておこうと思います。

8k動画や高画素対応のために登場したCFexpress

CFexpressが2019年末に誕生した経緯を簡単に説明します。

現在、一眼レフやミラーレスなどといったカメラのメモリーカードと言えばSDカードが一般的です。カメラだけではなくて、スマホやパソコンでも使えるかなり万能なメモリーカードです。

しかし、SDカードは書き込み速度が比較的遅いため、連写や高画質の写真撮影ではカメラの書き込みが間に合いません。そこで、上位モデルのカメラでは、SDカードよりも読み書きスピードで優秀なCFカードやXQDカードが採用されることがありました。最近では、通常のSDカードと形状は同じままで、接続端子を増やすことで読み書きの高速化を達成したUHS-IIのSDカードに対応する機種が増えています。

しかし、近年のカメラの画素数の増加や8k動画へ対応するために、さらにハイスピードなメモリーカードが必要とされるようになりました。そこで、2019年末についに発売されたのが、CFexpressカード(TypeB)です。外観はSDカードカードよりは一回り大きく、金属製で接続端子がむき出しになっていないので、物理的に安心感があります。

様々なメモリーカード
様々なメモリーカードが登場している
画像引用:XQD Cards: Everything You Need to Know + CFexpress Comparisonより

CFexpressは次世代超高速メモリーカード

CFexpressの特徴はなんと言ってもその速さです。理論的な最高速度はなんと2000MB/秒!(TypeB) 数字だけ言われてもピンと来ないと思うので、他のメモリーカードと書き込み速度を比較してみました。

メモリーカード書き込み速度
SDカード(UHS-I)90MB/秒
SDカード(UHS-II)260MB/秒
XQDカード400MB/秒
CFexpressカード1500MB/秒

※Sandisk製・SONY製のメモリーカードを参考に作成

僕もCFexpressカードを使っているのですが、SDカードに比べるとバッファ開放がものすごく早いので、連写後の待ち時間が少なくて撮影がはかどります。さらに、パソコンへの取り込みも爆速です(環境が整っているならば)。

EOS-1D X Mark IIIの20コマ/秒での無限連写!など、CFexpressの圧倒的なスピードを生かして高性能化したカメラも登場しています。特にハイエンド機では、CFexpressを採用するカメラがこれからどんどん増えてくると思います。

CFexpressを採用するカメラまとめ

2020年5月現在でCFexpressに対応する個人向けのカメラをまとめてみました(発売予定のものも含む)。

メーカー機種名備考
CanonEOS R5未発売
EOS-1D X Mark III2020/02発売済
NikonZ6/Z7アップデートで対応
D5/D500対応予定
D6未発売
PanasonicLumix S1/S1Rアップデートで対応

登場からまだ半年も経っていないということで、現時点で対応しているカメラはまだ少ないです。とはいえ、大人気商品となることが予想されているEOS R5が対応するなど、これからCFexpressへの需要はますます増えてくることが予想できます。

CFexpressカードの選び方

後で日本で購入可能なCFexpressカードを紹介しますが、最も重要なのが「持っているカメラに対応しているか」です。CFexpressは登場したばかりということもあり、相性問題(機種の組み合わせによって正常に動作しないこと)が数多く報告されています。メーカー公式に対応しているものや最低でもレビュー等で正常動作が確認されているものを購入するべきでしょう。

アップデート等で相性問題は解消していってるので、将来的にはそこまで気にしなくて良くなるかもしれません。

次に最大書き込み速度です。読み込み速度は1500MB/秒程度の物が多いのですが、書き込み速度は500~1500MB/秒と製品によって大きな差があります。カメラの性能をフルに活かすためにも、連写を多用される方や8k動画を撮影される方は最低でも書き込み1000MB/s以上のものを選ぶべきです。

そして、容量は120GB以上のものがおすすめです。CFexpressを採用するカメラの多くは、従来と比べて高画素の写真や動画撮影ができる機種が大きいので、60GB程度ではあっという間に容量が無くなってしまいます。ちなみに、60GBより容量が小さいCFexpressカードは発売されていません。

また、カードの信頼性という面では製造メーカーも考慮すべきです。一般論ではありますが、日本やアメリカメーカーのものは信頼性への評判が高いです。

最後に値段です。CFexpressカードは普通のSDカードと比べればかなり値段が高いです。そして、メーカーによって価格差も大きいです。120GBのものでも、1万円以上価格差があります。僕の意見としては、CFexpressカードは値段が高く簡単に買い直せないからこそ、値段で選ぶのではなく、性能や信頼性を重視して長く使えるものを選ぶべきだと思います。

注意:XQDカードとは規格が全く異なる

CFexpress登場前はXQDカードというメモリーカードが使わていたこともあったのですが、XQDカードとCFexpressカードは大きさも形も全く同じです。値段もほとんど変わりません。だからこそ、購入する時に本当に気をつけてほしいのは、XQDカードとCFexpressカードは全く別物だよってことです。

CfexpressとXQDの比較

形状は全く同じだが、中身は別物
画像引用:徹底理解CFexpress:第1回:なぜ今新しいメモリーカードが求められているのか – デジカメ Watchより

確かに、Nikon Z6/7のようにXQDカードとCFexpressカードの両方に対応したカメラもあるのですが、片方のみに対応というカメラが多数です。カードーリーダも片方のみ対応です。この記事ではCFexpressカードのみを紹介するので、購入するときはくれぐれも間違えないように注意してください!

XQDとCFexpressの両方に対応したカメラをお持ちの場合は、将来のことも考えてCFexpressカードの購入をおすすめします。今後XQDを採用するカメラは無くなると思われます。

日本で購入可能なCFexpressカード一覧

いよいよ本題です。2020年5月現在、日本で正規品として購入できるCFexpressカードとその価格や特徴・対応機種について、まとめてみました。僕個人の意見としては、まとまったお金が準備可能ならProGrade COBALTを推したいです。

安心と信頼のサンディスク Extreme PRO

※アマゾンでは販売されていませんでした。

サンディスク Extreme PRO
容量64/128/256/512GB
読み込み速度1700MB/s
書き込み速度800~1400MB/s
保証無期限

サンディスクは長い歴史や実績のあるアメリカのメモリーカードメーカーです。信頼性や評判もかなり高く、プロの写真家の多くも使っていると聞いたことがあります。実際、このサンディスクのCFexpressカードには無期限保証が付いてきます。

ラインナップに64GBがあるのが特徴ですが、64GBは書き込み速度が800GB/sと少し遅めで、容量の割に値段が高いので128GB以上がおすすめ。

高い信頼性や無期限保証を考えれば、他社と比較してもお得だと思います。ヨドバシカメラやビックカメラなどの店頭でもこれが中心に売られていることが多いです。カメラ側さえ対応していれば、最も無難な選択肢としておすすめです。

カメラ別の対応状況が以下の通り。○が公式に対応、△が公式対応していないが、レビュー等で正常動作が確認されているもの、☓が不具合が報告されているものです。

メーカー機種名対応
CanonEOS R5-(未発売)
EOS-1D X Mark III○(※1)
NikonZ6/Z7☓/○(※2)
D6-(未発売)
PanasonicLumix S1/S1R

※1 5.5k 60p raw動画には512GBのみが対応

※2 新型番の「xxxNN」のみ対応

耐久性に優れるSony TOUGHシリーズ

ソニー TOUGH
容量128/256/512GB
読み込み速度1700MB/s
書き込み速度1480MB/s
保証1年(要確認)

SonyからはTOUGHシリーズとして発売されました。その名の通り、5mから落下試験にクリアするなど強靭な堅牢性を備えいます。

また、最小容量の128GBから他と比べても読み書き速度が早いです。EOS-1D X Mark IIIの5.5k 60p raw動画撮影にも対応するなど、継続的な読み書き性能の高さも伺えます。

難点としては、同容量の他の製品と比べて、1~3割ほど値段が高いです。またSony製といえども、メモリーは外注してるので、信頼性には少し不安があります(最低でもSONY基準はクリアしてるはずですが)。

現在時点では、発売されている全機種に対応しています。

メーカー機種名対応
CanonEOS R5-(未発売)
EOS-1D X Mark III
NikonZ6/Z7
D6-(未発売)
PanasonicLumix S1/S1R

少し割安なProGrade GOLDシリーズ

ProGrade Digtal GOLD
容量120GB
読み込み速度1600MB/s
書き込み速度600MB/s
保証3年

メーカーが直接Amazonで販売しており、他社よりも少し割安なProGrade Digital社のGOLDシリーズ。ProGradeは初耳の方が多いかもしれませんが、アメリカのプロフェッショナル向けのメモリーカード専用メーカーです。メモリーカード分野で有名だったLexarが買収されたときに、その副社長やエンジニアが立ち上げたメーカーだそうで、日本では無名に近いですが信頼できるメーカーです。

僕がNikon Z6を購入したとき、カメラに対応していた数少ないカードだったので、僕はこれを購入して使っていますが、特に問題なく使えています。

割安なためなのか、最大書き込み速度がいまいちです。日本では120GBモデルしか発売されていませんが(2020年5月現在)、書き込み速度は600MB/秒と他社の半分です(これでも十分速いですが)。僕の使っているNikon Z6は内部的な仕様で、最高でも500MB/秒程度しかでないらしいので、これでも良いのですが、他のカメラをお使いの人にはもう数千円払って他のカードをおすすめしたいです。

こちらも発売されている全機種に対応。

メーカー機種名対応
CanonEOS R5-(未発売)
EOS-1D X Mark III○(※)
NikonZ6/Z7
D6-(未発売)
PanasonicLumix S1/S1R

※5.5k raw動画には非対応

現時点で最高性能のProGrade COBALT

ProGrade Digtal GOLD
容量325GB
読み込み速度1600MB/s
書き込み速度1400MB/s
保証3年

先ほど紹介したProGrade社の最高級バージョンであるCOBALTシリーズ。現時点で購入可能なCFexpressカードで最高性能を誇っていると言えます。

最大書き込み速度1400MB/sというと、他社と同程度のスペックに思えますが、このカードのすごいのは最低継続書き込み速度が1300MB/秒というところ。すなわち、カードの容量を使い果たすまで最大書き込み速度を持続させられることが保証されていることです。これ以外のカードは書き込みを続けると、書き込み速度が低下していくことが多いです。

このような性能を実現するために、このCOBALTシリーズは通常使われるTLCではなくSLCタイプのメモリを採用。SLCタイプとは何かということについて簡単に説明すると、通常(TLC)なら3つデータを保存できるところに1つのみしかデータを保存しないという贅沢な方式です。このSLCタイプの採用によって、書き込み速度が持続するだけではなく、耐久性や信頼性もTLCタイプに比べてかなり高いです。また低発熱でオーバーヒートしにくく、低消費電力です。

単焦点レンズ一つ買えるぐらいの高額な買い物になりますが、325GBという容量を考えれば、他の製品と比べても高くないです。この性能を考えれば、むしろ一番コスパ高いです。これだけのお金を用意できるなら一番オススメしたいCFexpressカードです!

メーカー機種名対応
CanonEOS R5-(未発売)
EOS-1D X Mark III
NikonZ6/Z7☓(※)
D6-(未発売)
PanasonicLumix S1/S1R

※Prograde Digitalの方は対応していると言っているのですが、ニコン公式はエラーが出ることがあるとして対応しているという明記を削除しました。

定価59999円(税込)でしたが、現在44999円にセール中!容量あたりで考えれば、なんとGOLDシリーズよりも安いです。今のうちに買うのをおすすめします!

激安だが不安のあるJNH

JNH
容量128/256/512GB
読み込み速度1700MB/s
書き込み速度未記載~1500MB/s
保証5年

JNH(嘉年華株式会社)という中国メーカーのオリジナルブランドのCFexpressカード。かなり怪しげですが、激安SDカードの販売ではある程度の評判を獲得しています。

このCFexpressも国内5年保証も付いていますしと、そこそこ信頼はできるのかもしれませんが、他の有名メーカーと比べれば信頼性への不安は大きいです。また、128GBのものは書き込み速度未記載なので、そこも不安点。さらに、どのメーカーもJNHのCFexpressカードには公式対応していません。

もし購入するのであれば、256GBがめちゃくちゃコスパが高いです。他社なら128GBの値段で256GBが買えて、最大書き込み速度も1200MB/秒とそこそこの性能があります。不安はありますが、個人的な利用で価格重視なら悪くない選択肢だと思います。

Nikon Z6以外の利用についてはレビューが挙がっていないので、使えるかは不明。人柱とはなりますが、もし使えたらぜひ教えて下さい(笑)

メーカー機種名対応
CanonEOS R5-(未発売)
EOS-1D X Mark III☓(不明)
NikonZ6/Z7△(※)
D6-(未発売)
PanasonicLumix S1/S1R☓(不明)

※最初にフォーマットしないとエラーが出るというレビューがありました

海外通販で買うという選択肢

ここまで、2020年5月現在で日本国内でで正規品として購入できる全てのCFexpressカードを紹介しましたが、思ったより少なかったです。そこで、日本よりも購入の選択肢が広い海外の通販サイト「B&H」を紹介します。

B&Hはアメリカやヨーロッパではおそらく最大手のカメラやその周辺機器を扱う通販サイトです。日本ではまだ売られていないLexarやWise、Delkin DevicesなどのCFexpressカードも発売されています

実際、僕の今使っているProGrade DigitalのCFexpressカードはB&Hで購入しました。というのも、ちょうどB&Hでセールをしていて、送料含めても日本で買うより3000円ぐらい安かったから。

B$HでCFexpressカードを購入
120GBモデルで約17000円でした!(日本だと2万円)

注意点としては、当然ですが配送に時間がかかります。僕は一番安い配送プラン(送料は1400円ぐらいでした)にしたので、アメリカからの配送で受け取りに約2週間かかりました。また、メーカー保証が受けられないこともあります。ただ、幸いなことに僕の購入したProGrade Digital社は世界共通保証を掲げているので、このような個人輸入でも保証対象ですが。

ポクくんのまとめの一言

まだまだ普及していないCFexpress。これから、採用するカメラも増えて、カードの発売メーカーも増えてくればいいなって思ってます。今後が楽しみです!
CFexpress用のカードリーダーの紹介もしようと思っているので、乞うご期待!