一眼レフやミラーレスを無料でWEBカメラ化する方法【Windows】

2020年5月1日

一眼レフやミラーレスカメラを無料でWEBカメラ化する方法

こんにちは、ポクくん(@poku_kun)です。

僕は2020年4月に大学生になったばっかりなのですが、新型コロナウイルスの影響で授業は延期になり、5月からの授業も当面はオンライン授業となりました。Zoomなどのオンライン会議ツールを使って授業をするそうです。

こんな感じで、皆さんもZoomやMicrosoft Team、Skypeなど自宅のパソコンから会議や授業に出席する機会が増えていると思います。そこで必要なのがWEBカメラです。しかし、僕は持っていなかったし、どこの店も売り切れで買えなかったので、外出自粛で出番の減っているNikonのミラーレスカメラをWEBカメラ化してみました!

一眼レフやミラーレスカメラをWEBカメラ化する方法はいくつかあるのですが、今回は私が実際に試した無料でできて、かつ映像にロゴ等が入らない方法をこの記事では紹介します。僕はNikon Z6で試しましたが、ほとんどのNikon、Canonの一眼カメラと一部のSONYのカメラでも対応してます!

追記 公式ソフトが公開されました!

この記事を書いてから3ヶ月ほどが立ちましたが、一眼レフやミラーレスをWEBカメラ化するソフトがCanon、Nikon、ソニー、富士フイルム、オリンパスなどから公式で公開されました! 対応機種、対応OSが限られていますが、今回紹介する方法よりも簡単にWEBカメラ化が可能です。詳しくは以下の記事をご覧ください。

一眼やミラーレスをWEBカメラ化する方法

Windows環境において、一眼やミラーレスカメラを追加費用無しで、WEBカメラ化する方法を紹介していきます。

Nikon・Canon・Sonyのカメラに対応

まず、今回紹介する方法に対応したカメラ機種を紹介します。今回紹介する方法では、digiCamControlというフリーソフトを使うのですが、そのソフトのライブビュー機能に対応したカメラ機種ならば、すべてのカメラで対応できるはずです。

具体的な対応機種は次のページで、「Live View」にチェックが入っているかで確認できます。

僕が見た感じ、NIkonとCanonに関してはかなり古い機種じゃない限り、ほぼ全ての一眼レフ・ミラーレスカメラで対応しています。一方でSonyは比較的新しい機種(α7Ⅲやα6400など)が記載されていません。まだ確認されていないだけなのか、本当に対応してないのか僕には分からないので、確認できる方がいたらコメントにて教えて下さい!

WEBカメラ化に必要なもの

WEBカメラ化に必要なものは、フリーソフトとカメラ、カメラに付属するUSBケーブルのみです。カメラを固定する三脚等が不要であれば、完全に無料でできます!

  • digiCamControl(フリーソフト)
  • IP Camera Adapter(フリーソフト)
  • 一眼orミラーレスカメラ
  • カメラとPCを接続するUSBケーブル

予備段階として、まず次の2つのフリーソフトをインストールしてください(Windows専用です)。日本語対応していませんが、中学程度の英語力でも十分理解可能です。


記事執筆時点では、digiCamControlがバージョン2.1.2(digiCamControl Stable Version)、IP Camera Adapterがバージョン3.1(64bit)です。

WEBカメラ化の簡単な流れ

今回使う2つのソフトの役割を簡単に説明すると、digiCamControlはカメラのライドビューをIPカメラ(ネットワークカメラ)化することのできるソフトウェア。IP Camera AdapterはIPカメラをWEBカメラ化することのできるソフトウェアです。

一眼をWEBカメラ化してみる方法の流れ
今回の方法の流れ

実は直接カメラのライドビューをWEBカメラ化することのできるソフトウェア「SparkoCam」というものも存在するのですが、無料版では大きなロゴがでます。他にも良いソフトがあるかもしれませんが、僕には見つけることができなかったので、今回はこの2つのフリーソフトを使う方法を紹介しています。

カメラ側の準備

これから詳しく一眼やミラーレスカメラをWEBカメラ化する方法を紹介していきます。まず、カメラとPCをUSBケーブルで繋ぎます。カメラを購入したときに付属していたものなど、データ転送に対応したものが必要です(USB3.0以上に対応の高速転送対応タイプが望ましい)。

次に、カメラをの電源をつけ、動画撮影モードにします。カメラのモニターに写している画面が映るはずです。

これはPC側の設定が済んでからでも良いのですが、カメラのレンズを顔の方に向けておきましょう。PCモニターの横にカメラを置く感じだと、カメラに映る目線が不自然な感じになります。なので、可能ならPCモニターのちょうど上(あるいは真下)にレンズがあるように配置するのがベストです。

カメラをWEBカメラ化するときのベストな配置
こんな感じの配置がベストです!
(PCの中の絵が汚いのはきっと気のせい)

その際、50cmぐらいに伸びる小型の三脚があると、机の上に置けてかなり便利でした。

動画撮影モードなら自動的に設定されているかもしれませんが、顔認識+フルタイムAF(AF-F)で常に顔にピントを合わし続けてくれます。また、手ブレ補正はOFFにしておきましょう。

ただし、動画に最適化されていない古いレンズでフルタイムAF(AF-F)を使うと、AF音がうるさかったり、AF時のブリージング(画角変化)が気になるかもしれません。その時は、絞りを少し絞って(f値を大きくして)、ピントの合う範囲を広げましょう。絞りすぎるとノイズが多くなるので、F8ぐらいがベストです。そして、顔が来る位置にピントを固定して、マニュアルフォーカスにしましょう。これで、マニュアルフォーカスでも、通常の顔の動きの範囲ならピントの合った状態が保てます。

PC側の作業

前の説明した2つのソフトウェアを使います。まずインストールを完了させてください。

digiCamControlの設定

2つのソフトウェアのインストールが完了したら、まず「digiCamControl」を開きます。上のタブのFile→Settingsと進んで、WebServerという項目の「Use Web sever」にチェックを入れましょう。そして、MJPEG Steam addressをコピーしておきます。「http://127.0.0.1:5514/live」となっているはず。

digiCamControlの設定
こんな感じになればOK

次に、digiCamControlを一回閉じて開き直します。その時にファイアウォールに関する警告が出ることがありますが、アクセスを許可してください。

「アクセスを許可する」を選択する
「アクセスを許可する」を選択

ソフトを起動したら、左上にPCに接続したカメラの名前が記載されていることを確認してから、Lv(ライドビューモード)を起動します。

digiCamControlの設定

表示された「LIVE VIEW」画面でカメラ側の映像が映し出されていれば成功です。表示されなければ、カメラの電源がついていて動画モードになっているかやUSBがつながっているかを確認してみて!

IP Camera Adapterの設定

次に、先程のdigiCamControlの「LIVE VIEW」画面を開いたままで、IP Camera Adapterを起動します。そして、Camera feed URLの欄に先ほどコピーしたアドレス「http://127.0.0.1:5514/live」を貼り付けます。UsernameとPasswordの欄は空白のままでOK!

IP Camera Adapterの設定
コピーしたアドレスを貼り付けるだけ

次にVideo sizeの「Autodetect」を押します。「Success」と表示されれば正常に認識されている証です。最後にOKを押してソフトを終了させれば、設定完了です! あなたのカメラがWEBカメラとして使えるようになりました。

ZoomやSkypeなどでは「MJPEG Camera」として認識されているはずです!

MJPEG Camera」に設定
各ソフトの設定などでカメラを「MJPEG Camera」に設定してください

2回目以降はIP Camera Adapterの起動は不要です。カメラをPCに繋いで、digiCamControlのLv(ライドビューモード)を立ち上げるだけで、ZoomやSkypeなどで「MJPEG Camera」が認識可能です。初回の接続は時間がかかりますが、2回目以降は簡単です。

マイクは別途必要なので注意

この方法だとカメラの音は出力されません。カメラとは別にマイクが必要です。

パソコンに内蔵マイクがあるならそれでも良いですが、僕はピンマイクを使っています。周りの音が入りにくいのでかなりおすすめ。

iBUFFALO マイクロフォン ミニクリップ ブラック BSHSM03BK

iBUFFALO マイクロフォン ミニクリップ ブラック BSHSM03BK

224円(11/30 19:25時点)
Amazonの情報を掲載しています

ピンマイクは単一指向性で1人で使用するときのみに向いています。複数人の声を拾う必要がある場合は、全指向性のマイクを搭載したスピーカーフォンがおすすめです。

実際にカメラをWEBカメラとして使ってみた感想

Zoomを用いた大学のオンラインでの模擬授業が何度かあったので、この方法を実際に試してみました。正直な感想としては、「確かに他の人よりは結構きれいに写せてる。でも、あるならWEBカメラ使ったほうが便利かも?」って少し感じました。

画質に関して、確かに普通のWEBカメラに比べれば画質は良いです。安価なWEBカメラにありがちな、モヤッとした感じや白飛び・黒つぶれはありません。背景もいい感じにボケてくれるので、一眼独特のかっこいい雰囲気がします。汚い部屋もボヤケてあまり見られずに済みます(笑)

一眼をWEBカメラ化してみた例
(伝わりにくいですが)いい感じのボケ味が出ます

また、カメラ側の露出設定・ホワイトバランスなどを調整することで、様々な写り方にできます。Zoomしてると逆光で顔が暗くなっている人をよく見るのですが、一眼を使えば露出を調節するだけで簡単に解決できるわけです。

Nikonの場合、クリエイティブピクチャーコントロールを用いることで、いろんな補正効果も楽しめます。個人的には、「ニュートラル」で彩度とコントラストを下げた上で、ホワイトバランスを暖色寄りにするのが好きです。さらに、レンズを変えれば、いろんな画角に対応できます。オールドレンズを使ってエモい写りを楽しんでいるという人も耳にしました。また、パソコン内蔵WEBカメラと違って設置場所も限定されません。

一眼をWEBカメラ化してみた例
設定次第で写し方を変えられる!

こんな感じで、普通のWEBカメラとは異なる写し方は楽しめますが、大きな欠点は本格的なカメラの割に、画質はあんまり良くないことです。今回紹介した方法では、ミラーレスや一眼レフを無理矢理な方法でWEBカメラ化しています。そのためソフト側の制約などから、映像サイズは640×360でかつ圧縮のかかったものとなってしまっています。

僕の感覚だと、カメラ本来の動画の画質を100とすると、今回の方法でWEBカメラ化した場合では画質が20ぐらいまで落ちてしまっています。これでも安いWEBカメラに比べれば、画質は良いですし、一眼独特のボケ感などの雰囲気も少しは出てますが、物足りなさは感じます。

一眼をWEBカメラ化してみた例
これが本来の画質です(リサイズしてますが)
大きい画面でみると、画質の差が顕著なんですが、スマホとか小さい画面で見ると、上のと比べても大きく差はないようには見えます。

まあ、どっちにしろビデオ通話をする段階で、ビデオはかなり圧縮されて、画質は下がります。いくら頑張って画質をあげたとしても、通信負荷を少なくするために大きく圧縮されて、一定の画質まで下がるわけです。なので、画質低下に関してはそこまで気にする必要はないかもしれません。

むしろ、きれいに見せようと思ったときには、画質よりも雰囲気が重要なのです。画質を気にするよりは、お気に入りの雰囲気が出るように一眼の設定を変えてみたほうが良いです!

もうひとつの大きな欠点としては、僕のNikon Z6を含めて、ほとんどの機種はUSB経由での給電はできないので、カメラ内のバッテリーが切れれば使えなくなります。僕のNikon Z6だと連続2時間使用しても大丈夫でしたが、エントリークラスの機種ではフル充電しても1時間すらバッテリーが持たない可能性があります。話してる途中とかにカメラが突然切れたら最悪です。

追加費用は必要ですが、DCカプラーと言われるような製品を購入することで、外部給電が可能になります。お持ちのカメラのバッテリーに合ったものを探してみてください。また、バッテリーグリップを使うのも解決策の一つ。

僕なりの結論としては、「WEBカメラの方が便利だけど、他の人と違う写り方をしたいならやってみて!」です。ソフトのインストールやカメラのセッティングなど、一眼やミラーレスをWEBカメラ化するには手間がかかります。でも、他の普通のWEBカメラを使っている人とは、ちょっと雰囲気の違う写り方ができるのは魅力的です。大人数でZoomしたときでも、自分だけみんなよりも少しいい感じに写っているとテンション上がります!

また、僕みたいなカメラ好きにとっては多少面倒くさくても、外へなかなか写真を取りにいけない状況で、こうやってカメラを使えるのは楽しいです!外出自粛で、毎回、カメラの設定を変えていろんな写し方を試しながら遊んでいます。

特に、僕みたいにWEBカメラをそもそも持ってない人や持て余している自宅のカメラを有効活用してみたい人、カメラが好きな人には是非試してほしいです? 準備には少し時間がかかりますが、いつものテレビ会議やビデオ通話が楽しくなるはず!?

おまけ:有料のWEBカメラ化の方法

今回は完全に無料でできる方法を紹介しましたが、より良い画質を求める方にお金が必要となる一眼レフやミラーレスをWEBカメラ化する方法を2つ紹介します。

「SparkoCam」を使う

先程も少し紹介したソフトウェア「SparkoCam」を使う方法です。Nikon、Canonの場合$50~(約5500円~)でロゴが画面に入らない有料ライセンスが購入できます。1つのソフトだけで完結するので、僕の紹介した方法よりも簡単ですし、画質も良いはず(要確認)Nikonの公式もこの方法を紹介しています。

HDMIキャプチャーボードを使う

USBではなくHDMI経由で映像を出力する方法。WEBカメラ化するにはHDMIキャプチャーボードが必須です。HDMIキャプチャーボードの購入には、最低でも1万円、ちゃんとした製品だと2万円ぐらい必要ですが、カメラの最高画質をフルに使うことのできる唯一の方法です。

僕も実際にキャプチャーボードを購入して、こちらの方法も試してみましたが、やはり画質はこちらのほうが高いです。いちいちソフトを立ち上げなくても、WEBカメラとして認識するのも便利です。初期費用は必要になりますが、USB経由の画質に不満ならおすすめしたい方法です。

ポクくんのまとめ

とりあえず今回紹介した方法が、僕の中では無料でできる現状ベストな方法です。他の良い方法もないかと今探しているところなので、良さそうなアイデアがあれば是非教えて下さい!