京阪プレミアムカーに500円の価値はあるのか?運行初日に乗車して考察してみた

2017年8月21日

京阪プレミアムカーの座席

プレミアムカーは京阪本線の特急列車に連結されて運行されている特別車両です。乗車券に加えて、追加料金500円(短距離は400円)で乗ることができます。

私はそのプレミアムカーには500円払ってまで乗る価値があるのか疑問に思ったので、2017年8月20日(運行開始初日)に実際に乗車して考察してみました。

運行初日にプレミアムカーに乗ってみた

プレミアムカーとは

京阪の特急電車(8000系)の6号車に新しく連結された車両が、プレミアムカーです。これは京阪初の有料座席車両で、乗車のためには乗車券の他にプレミアムカー券(500円または400円)が必要です。

プレミアムカーの増結された京阪8000系
京阪8000系
エレガント・サルーンとも言われる、高級感のある車両です

京阪の特急列車全てにプレミアムカーが連結されるわけではなく、特急の中でも8000系車両で運行されるもの限定です。8000系特急は日中1時間に4本運行されています。

スマホからかんたん予約

プレミアムカー券の購入は2週間前から乗車3分前(インターネットは1分前)まで受け付けています。購入場所としては駅の窓口はもちろん、京阪の予約専用サイト「プレミアムカークラブ」からでも簡単にできます(券売機での購入は不可)。

私は乗車15分前にスマホからプレミアムカークラブでプレミアムカー券を購入しました。ネットからの予約だと、座席指定も簡単にでき、窓口で待つ必要もありません。また、列車や座席の変更も気軽にできるので、ネット予約がおすすめです。

京阪プレミアムカー券購入
ネットで購入できるのは便利

プレミアムカー導入後、約1年が経ちましたが乗車率は70~80%と高いようです。
特に土日は席が埋まってしまうことも多く、必ず乗りたい場合は早めの予約をオススメします。

淀屋橋から乗車

発車5分前ぐらいに、プレミアムカーを連結した特急列車は京阪本線の始発駅である淀屋橋駅にやってきました。

乗車するのは17:40発特急出町柳行き
プレミアムカー乗車口
プレミアムカーは淀屋橋よりの6号車に位置しています(写真は出町柳駅のもの)

乗客を降ろした後車内整備があるため、乗車開始は発車1分前ぐらいでした(初日で慣れていないため、作業に時間がかかっているのかもしれません)。

プレミアムカーに乗車
運行初日のため多くの人が写真を撮っていました

快適な座席

乗ってみて始めに思ったのが、とても座席が広いこと。シートの見た目は新幹線のグリーン車のようです。

京阪プレミアムカーの座席
高級感のある車内 座席数の少ない分、一人分の座席スペースはかなり大きいです
京阪プレミアムカーの座席
私は一番前の座席を指定しました

シートは固めで、横3列の分横幅にかなりのゆとりがあります。シートピッチも広いので、足を広々と伸ばせました。

京阪プレミアムカーのシートピッチは広い
足をかなり伸ばして、やっと壁に足がつく感じです

リクライニングはそこそこ倒れるといった感じで、レッグレスト・フットレストもありません。京阪本線は始発から終点駅まで乗っても1時間弱なので、これは充分過ぎる設備と言えそうです。

充実した設備

座席には、大きめのテーブルがついています。お弁当を食べるのには充分すぎますし、15インチのノートパソコンも乗せられそうです。

京阪プレミアムカーの座席とテーブル
テーブルがついているのは便利

ただ、私の乗った一番前の座席には、小さめのテーブルしかありませんでした。テーブルを使いたい場合は、一番前は避けたほうが良さそうです。

京阪プレミアムカーの一番前のテーブルは小さめ
一番前のテーブルは小さめ

そして、パソコンやスマホを使う人には嬉しいコンセントが1席に1つずつあります。アテンダントさんに頼めばスマホの充電コードを借りることもできます。

さらに、無料WiFiもあるようですが、自分のスマホでは上手く繋げませんでした(どうやら運行初日は調子が悪かったらしいです)。

京阪プレミアムカー、車内のフリーWiFi
上手く繋げたら通信速度チェックしようと思ってたのに!残念

スーツケースなどの大きな荷物を置くためのラゲッジスペースがありました。

京阪プレミアムカーのラゲッジスペース
旅行客には嬉しいラゲッジスペース
外国人の利用も見込んでいるのでしょう

アテンダントさんに頼んで、ブランケットを貸してもらうこともできます。私も冷房で少し寒かったので貸してもらいました。

京阪プレミアムカーの貸出ブランケット
上品な赤のブランケット

プレミアムカーには車掌さんとは別に、1人アテンダントさんが乗車していました。運行初日ということで慣れない部分があるのか、忙しそうに乗務や接客をしていました。

京阪プレミアムカーの乗務員室
プレミアムカー前方には乗務員室があります

プレミアムカーで残念なのはトイレがないこと。それでも、プレミアムカーは最長でも1時間弱の乗車ですし、大きな必要性はないかなと思います。

終点出町柳までの時間が短く感じられた

今回は、プレミアムカーを始発の淀屋橋から終点の出町柳まで乗車しました。

京阪は大阪・京都間を並行するJRや阪急と比べると遅いのですが、プレミアムカーの快適さゆえに、1時間弱の乗車が短く感じられました

今回の乗車では、京橋でほぼ満席となり、枚方・樟葉・四条あたりで少しずつお客さんが降りていく感じでした。私のように終点出町柳まで乗ったのは3割ほどだったと思います。

プレミアムカーに500円の価値はあるのか

乗車券の他に必要なプレミアムカー券の値段は、長距離500円・短距離400円です(子供も同じ)。

京阪プレミアムカー料金
画像引用:京阪電車 <座席指定>特別車両 PREMIUM CAR|京阪電気鉄道株式会社より

ここでは、「京阪のプレミアムカーにそれだけのお金を払う価値があるのか?」や「京阪プレミアムカーの値段はお得なのか?」ということについて考えていきたいと思います。

時間を有意義に使える

プレミアムカーには、大きいテーブルやコンセント・WiFiがあるので、パソコンを使った作業もできます。さらに大きくてプライベート感のある座席は仮眠を取るにも最適そうです。

「時は金なり」の精神に従うと、こんな風に時間を有意義に使えるプレミアムカーにはお金を出す価値があるのではないかと思います。

並行するJR特急・新幹線と比べてもお得

京都・大阪間には京阪だけで無く、JR在来線・新幹線・阪急も走っています。特にJR在来線特急と新幹線は座れるという面では京阪プレミアムカーと似ているので、それらの所要時間や料金を比較してみました。

京阪 JR特急 新幹線
乗車券 410円 560円 560円
特別料金 500円 650円 860円
料金合計 910円 1210円 1420円
所要時間 50分 30分 15分
本数(毎時) 4本 3本 10本

京阪は淀屋橋・三条、JR特急は大阪(新大阪)・京都間、新幹線は新大阪・京都間として考えています。
JR特急・新幹線はともに自由席を利用したときの料金です。

値段に関しては、京阪プレミアムカーが大きく優位です。それでいて、京阪プレミアムカーの座席はJR特急や新幹線の自由席と比べて遥かに勝っているので、京阪プレミアムカーはとてもお得だといえるでしょう。

グリーン車利用を考えるとJR特急は2490円、新幹線は3570円となるので、いかにプレミアムカーがお得であるかが思い知らされます。

また、京阪は所要時間では劣っていますが、目的地が三条・四条方面の場合、京都駅で地下鉄に乗り換えが必要なJRと所要時間に差はありません。

JR東日本の普通列車グリーン車と比べてもお得

京阪のプレミアムカーに似た車両として、JR東日本の普通列車グリーン車があります。これも、プレミアムカーのように車両の一部分だけに連結されている特別車で、乗車には乗車券の他にグリーン券が必要です。

このJR東日本の普通列車グリーン車ですが、座席は新幹線や在来線特急の普通席並みで、値段は平日で最低770円です。プレミアムカーはそれよりも設備が良く安いので、プレミアムカーは大きくコストパフォマンスに優れていると言えそうです。

京阪特急の座席はプレミアムカーじゃなくても快適

京阪特急の座席は、追加料金不要の車両でも結構快適です。実は京都から淀屋橋に向かう時は普通車に乗ったのですが、追加料金不要で乗れることには感動しました。

京阪特急の普通車の座席
リクライニングはしませんが、短時間座るには充分すぎる座席
京阪特急の快適なロングシート
ロングシートでもかなり快適な形状になっています

普通の席でもここまで快適だと、相対的にプレミアムカーの価値も下がってしまいます

先程比較したJR東日本の普通列車の場合、普通車の座席が快適でないからグリーン車の価値が上がっているという事情があるのですが、京阪では逆のようです。

ポクくんのまとめの一言

個人的には大阪京都間の乗車で、普通車が混雑していて座れそうにない時や疲れている時なら充分にプレミアムカーの利用価値があると感じました。
価値の有無は主観的なところなので、興味の有る方はとりあえず1回乗ってみることをおすすめします!

京阪間を快適に移動するなら阪急「京とれいん」もおすすめ

大阪・京都間を京阪と並行している阪急電車京都線でも「京とれいん」という豪華特急が運行されています。こちらは、乗車券だけで乗車できるのにもかかわらず、特に半個室席はプレミアムカーに匹敵するぐらいの快適さです。

京とれいんについては以下の記事で詳しく説明しているので、興味のある方は是非ご覧ください。