【徹底比較】快速マリンライナーの座席はどれがオススメ?

2018年1月20日

マリンライナーの座席はどれがオススメ?

岡山・高松駅間を瀬戸大橋を渡って結ぶ快速列車として「快速マリンライナー」があります。岡山・高松駅間を移動する最速でもっとも快適な交通手段です。

そのマリンライナーには、自由席・指定席・グリーン席・パノラマ席となんと4種類の座席があります。それぞれ値段や設備、そして車窓がも異なっていて、どれに乗るべきか迷う人も多いと思います。

そこで、実際に快速マリンライナーの4つの異なる座席に乗車し、それぞれの座席を比較してみました。

快速マリンライナーの座席はどれがオススメ?

快速マリンライナーについて

快速マリンライナーは岡山駅から瀬戸大橋を渡り、高松駅まで走る快速列車です。

基本的に1時間に2本運行され、岡山駅で山陽新幹線との接続が考慮されているので、新幹線から乗り継いで利用しやすいです(岡山駅乗り継ぎ時間目安は10~15分)。

岡山・高松間を結ぶ最速達列車です(この区間の特急列車はわずかしか走っていません)。途中の主な停車駅も茶屋町・児島・坂出と少なく、特急列車なみのスピードで走行します(71.8kmある岡山・高松間を最速52分間と在来線最速クラス!)ただし早朝深夜は停車駅が増えたり、騒音抑止のために速度を落として運転するため、所要時間が延びます(60~70分)。

マリンライナーの走る瀬戸大橋線の路線図
画像引用:列車編成│快速 マリンライナー 223系・5000系:JRおでかけネットより

マリンライナーに使われているのは、5000系と223系が連結した5両編成の車両です。高松方向先頭の2階建て車両にパノラマ席(パノラマシート)・グリーン席・指定席があり、それ以外の車両は自由席という感じになっています。

グリーン席と指定席は先頭の2階建て車両に集結

追加料金不要な自由席

マリンライナーで最も多くを占める自由席。マリンライナーは快速列車であるため、自由席利用なら乗車券だけで乗車できます。青春18きっぷの利用も可能です。

自由席の座席はJR西日本ではよく見られるクロスシートで、通勤電車によくあるようなロングシートと異なり、座りながら車窓を楽しめます。1時間程度の乗車ならこれでも十分快適です。

JR西日本の快適なクロスシート
JR西日本の快適なクロスシート

この自由席の注意点としては、マリンライナーは常に混雑しているので、必ずしも座席に座れるとは限りません。2人で横並びとなると更に厳しいでしょう。始発駅の岡山や高松でも、予め並んでおかないと座れないことも多いです。通勤時間帯は身動きができないほど、混雑が激しくなることもあるようです。

自由席を利用するならば、始発駅で予め並んで席を確保するのがベストです。時間帯にもよりますが、途中駅から座席を確保するのは運次第ということになります。

必ず座れる指定席

マリンライナーの2階建てとなっている1号車の1階部分にあるのが指定席です。

マリンライナーの指定席の値段は基本的には530円ですが、閑散期は200円安くなって330円です。青春18きっぷでも、指定席券さえ買えば乗車可能です。

指定席の座席は、新幹線や特急列車のの普通席から少しグレードダウンしたような感じです。

マリンライナーの指定席
手前の座席はフルでリクライニングさせています

もちろん、先程紹介した自由席よりは座り心地は良いですが、リクライニングは気持ちばかりでテーブルもないので、有料の座席としては最低限という感じです。ちなみにこの後紹介するグリーン車も含めて、コンセントやWiFiと言った設備はありません(今後の改良に期待ですね)。

指定席は、1階席ということで視点が低く展望はあまり期待できません。見どころの瀬戸大橋に関しても、防音壁に遮られて景色を楽しめない部分がありました。

それでも、指定席は低価格で必ず座れるという面では、追加料金を払う価値があります。新幹線と乗り継いで長距離移動する方も多いと思うので、座れなくて立席ということを避けるためにも、おすすめの座席です。

新幹線の遅延等で指定席やグリーン車に乗り遅れた場合、払い戻しや変更が可能です。車掌や駅員さんに相談してみましょう。

見晴らしの良いグリーン席

マリンライナーの1号車の2階部分にあるのがグリーン席です。

マリンライナーのグリーン席の値段は、50キロまで780円、それ以上が1000円です。例えば、岡山・高松なら1000円、児島・高松なら780円です。青春18きっぷでは乗れないので注意が必要です。

区間グリーン料金
岡山~坂出780円
岡山~坂出・高松1000円
児島~坂出・高松780円

グリーン席の座席は、新幹線や特急の普通席と同等か少し上ぐらいの印象です。あくまでも快速列車のグリーン席なので、新幹線や特急のグリーン席には及びません。首都圏にお住まいの方は普通列車グリーン車をイメージしていただくと分かりやすいかと思います。

マリンライナーのグリーン席
画像引用:車内案内│快速 マリンライナー 223系・5000系:JRおでかけネットより
マリンライナーのグリーン車
2階席ということで、天井が低く丸みを帯びています
1階の指定席ほどの圧迫感は感じません

先ほど紹介した指定席と比べても、シートピッチは広くてリクライニング角度も大きいので、差別化されています。テーブルもあります。

また2階席ということで展望も良く、特に瀬戸大橋区間での車窓は見晴らしが良くて最高です。瀬戸大橋から見える瀬戸内海を楽しみたいなら追加料金を払ってでもおすすめしたい座席です。

夕日の瀬戸内海
特に夕日や朝日の時間の眺望は最高です!

前面展望が最高のパノラマ席

パノラマ席(パノラマシート)は、マリンライナーの先頭車(1号車)の一番前、運転室後ろにある展望が楽しめる1列4席だけのシートです。

グリーン席という扱いなので、グリーン席と値段は同じです。また、座席もグリーン席と同じものですが、テーブルは小さいインアーム式のものです。お弁当とかは少し食べにくいかも。

パノラマ席は予約システム上は通常のグリーン席とは別になっているので、座席の指定時には注意が必要です(駅員さんが間違えることも多いので、受け取ったきっぷはよく確認しましょう)。また、高松方面のパノラマ席は人気なので、早めの指定がおすすめです(指定席券は1ヶ月前からの発売です)。

マリンライナーのパノラマ席での前面展望
瀬戸大橋区間での前面展望では、瀬戸大橋の構造がよく見えます
もちろん側方のの窓からは瀬戸内海も楽しめます

僕は左側A席に座ったのですが、前には運転席があるために前面展望は少し見にくかったです。空席さえあれば前に運転席がない方のC席・D席がおすすめです。ただし、高松方面の場合A席の方が横の窓から瀬戸内海を見やすいという良いところもあるので、迷うところではあります。

ちなみに、前面展望の楽しめない岡山方面への乗車や夜間の乗車でもパノラマ席はおすすめです。そのような場合、4席だけの空間を独占できる可能性が高いからです。

マリンライナーに数回乗車した中でも、車内改札(指定券の確認)がある時と無い時があったので不思議に思ったのですが、どうやら乗車1時間前までに指定席券を発券した場合、車内改札は省略されるようです。

快速マリンライナーの座席比較

自由席・指定席・グリーン席・パノラマ席について、表で比較してみました。料金は、岡山・高松間(通常期)で計算しています。

自由席指定席グリーン席パノラマ席
特別料金0円530円1000円1000円
料金1550円2080円2550円2550円
着席保証×
座り心地
景色

とりあえず座れれば良いという方は、指定席を取るのがおすすめです。料金不要の自由席だと予め並んでおかないと座れないことも多いので。

観光で乗車するときには是非パノラマ席に乗ってほしいです!グリーン席と値段も同じですし、瀬戸大橋区間の前面展望は一度は見ておくべき絶景です。

快速マリンライナーに安く乗る方法

まず、乗車券ですが、岡山・高松などの主要区間は、岡山駅や高松駅の金券ショップで1割引ほどで発売されています。また、往復する場合やそれ以外の区間でもJRの普通列車を使う場合は、青春18きっぷなどのフリーきっぷの利用もおすすめです。

そして、指定席券ですが、JR西日本のネット予約サービス「e5489」のチケットレス特急券を使うと安くなります。例えば、岡山・高松間の指定席券は常に330円(200円割引)となります。
また、J-WESTカード会員専用の、eきっぷはさらに安いです。岡山・高松間の指定席が210円、グリーン席が470円となり、ともに半額以下です。

僕の場合はグリーン車にも乗り放題のJR四国のフリーきっぷ「バースデイきっぷ」を使って、マリンライナーのグリーン席や指定席を乗り比べしました(※バースデイきっぷでは、JR西日本管内の岡山・児島間には乗車できません)。「四国グリーン紀行」でも乗車可能です。

ポクくんのまとめの一言

快速マリンライナーは用途に合わせて、乗る座席を選べるのが良いですね。
ぜひ本州・四国間を移動する時はマリンライナーに乗車して、瀬戸内海の景色を楽しんでください!