JR四国の2大観光列車乗り比べ!伊予灘ものがたり&四国まんなか千年ものがたり

伊予灘ものがたりと四国まんなか千年ものがたり乗り比べ!!

バースデイきっぷを使った四国鉄道旅行で、JR四国の2大観光列車「伊予灘ものがたり」と「四国まんなか千年ものがたり」に乗り比べしてきました。

実際に乗ってみて、両方ともにサービスが驚くほど良く、とても快適で楽しく、乗っていて飽きることのない列車でした!ここでは、「伊予灘ものがたり」と「四国まんなか千年ものがたり」それぞれについて、詳しい様子と乗った感想について紹介します。

瀬戸内海の景色が美しい伊予灘ものがたり

まずは、初めに乗った伊予灘ものがたりから紹介します。

瀬戸内海沿いを走る伊予灘ものがたり

伊予灘ものがたりは愛媛県の松山と伊予大洲・八幡浜間を、土日休日を中心に1日2往復、運行されている観光列車です。伊予灘ものがたりの走る「愛ある伊予灘線」は、瀬戸内海に面した絶景路線です。

伊予灘ものがたりの走行ルート
画像引用:観光列車「伊予灘ものがたり」 – JR四国より

日本経済新聞による観光列車ベスト10で第1位に選ばれるなど、大変人気があり、平均乗車率は9割を越えているそうです。(その分、みどりの窓口で指定席券を確保するのも大変です。)

全席が普通列車グリーン車指定席という扱いなので、乗車券とグリーン券(980円)で乗ることができます。例えば、松山・伊予大洲間だと1930円になります。
また、任意で食事予約券(2500円~4500円)を購入することで、列車内で食事を楽しめます。

伊予灘ものがたり「道後編」に伊予大洲駅から乗車

私たち(私と友達)が乗車したのは、1日4本の伊予灘ものがたりの中で、4本目の八幡浜から松山を走る「道後編」です。

伊予大洲城を背に走る伊予灘ものがたり
伊予大洲城を背に走ってくる伊予灘ものがたり

私たちは、途中停車駅の伊予大洲駅からの乗車でしたが、他に伊予大洲駅から乗車しているお客さんはいなかったので、私たち以外は始発駅の八幡浜駅から乗車したようです。(道後編の途中停車駅は伊予大洲駅のみです。)
全区間乗車しないと食事を予約できないため、本当は始発の八幡浜駅から乗車したかったのですが、日程的に伊予大洲からになってしまいました。

落ち着いた車内と丁寧なサービス

座席ですが、私たちは海側のカウンター型の座席を選びました。(この座席は特に人気でグリーン券を取るのはかなり大変でした。)座席はクッションの付いたソファタイプとなっていて、座っていてとても快適でした。

伊予灘ものがたり2号車「黄金の章」の車内
伊予灘ものがたり2号車「黄金の章」の車内
画像引用:コンセプト・車両紹介|観光列車「伊予灘ものがたり」 – JR四国より

また伊予灘ものがたりは、かなりゆっくりと走行している上に、車内ではBGMが流れているので、ディーゼル気動車特有の走行音も気になりません。

サービスとしては、伊予灘ものがたりにはアテンダントが5人ほど乗っていて、ドリンクや軽食の車内販売があります。ただ、私たちは特に何も注文していません。

乗客としては、観光客の他に地元のリピーター客と思われる人も多く、お酒を注文して飲んでいる人も多かったです。

海へ向かってゆっくりと走行

乗車から5分くらいで、アテンダントさんから「左側をご覧ください」との放送がありました。すると、非常にゆっくりと通過した五郎駅ホームでは、たぬき駅長や10人ほどのの地元客が私達に向かって見送りをしていました。

このような光景は乗車中にも何回かあり、伊予灘ものがたりや伊予灘線を盛り上げていくために、地元が頑張っている姿には、とても感心させられました

五郎駅では、地元客やたぬき駅長からのからの見送り
五郎駅ではたぬきのきぐるみを着て見送り

そして、のんびりと景色を見ているうちに、列車はいつのまにか海沿いを走っていました。

長浜大橋が見える伊予灘ものがたりの車窓
夕日のきれいな海岸沿いへ
重要文化財の長浜大橋が見えます

少し残念だった下灘駅

伊予灘ものがたりは、途中で下灘駅に10分ほど停車するので、乗客はその駅で観光することができます。

下灘駅は海が間近にある絶景駅として知られており、映画やドラマのロケ地として有名です。この下灘駅に本数の少ない普通列車で訪れるのは少し難しいのですが、伊予灘ものがたりなら楽に訪れることができます。

青春18きっぷのポスターとなった下灘駅
青春18きっぷのポスターとなった下灘駅
画像引用:青春18きっぷ考(その39)より

私は、この伊予灘ものがたりでの下灘駅訪問をとても楽しみにしていたのですが、実際に訪れると期待通りでないことが多かったです。

第一に、私たちは冬至の次の日に乗車したということもあり、下灘駅を訪れた頃にはかなり暗かったです。かろうじて太陽の光は残っていましたが、向きも悪くて、絶景という感じではなかったです。やはり、瀬戸内海に沈む夕日を楽しみたいなら道後編の春からの夏の乗車がおすすめです。

下灘駅の夕日
かろうじて夕日が見えます(画像はかなり編集してます)
暗いため写真は取りにくいです

さらに、伊予灘ものがたりの乗客の大半が下灘駅の小さなホームに降りるので、かなり混雑します。そうすると、なかなか思ったような構図で写真を取ることはできませんでした。また、無人駅ならではの雰囲気もあまり感じられませんでした。

下灘駅停車中の伊予灘ものがたり
停車時間10分弱の間に、思ったような写真を撮ることはなかなかできませんでした

列車は松山駅に

下灘駅を出発すると、列車は松山駅へ向けて、海沿いをゆっくりと進んでいきます。

真っ暗だったので、車窓を楽しむことはできませんでしたが、お土産販売や記念品の配布などがありました。
記念品としては、みかんや道後温泉の入浴剤などがあり、さすが愛媛県を走る観光列車だと思わされました。

伊予灘ものがたりでの記念品
クリスマス前ということで、オレンジゼリーも配られました

また、私はバースデイきっぷで乗車していたことからか、アテンダントさんから「Happy Birthday」と書かれたポストカードを頂きました。もちろん嬉しかったですし、ここまで気遣いをしていただけるとは、かなり驚かされました。

そして、列車は松山駅に到着。2時間弱の乗車でしたが、とても短く感じられました。

道後温泉本館
松山到着後は道後温泉に行きました

雰囲気の良い四国まんなか千年ものがたり

次は、四国まんなか千年ものがたりを伊予灘ものがたりと比較しながら紹介します。

四国山脈を横断する四国まんなか千年ものがたり

四国まんなか千年ものがたりは、徳島県の大歩危から香川県の琴平・多度津間を、金土日を中心に1日1往復運行される観光列車です。
先程の伊予灘ものがたりは海が魅力でしたが、こちらは山と川が魅力な路線です。

四国まんなか千年ものがたりの走行路線
画像引用:旅のご案内|四国まんなか千年ものがたりより

伊予灘ものがたりの人気を受けて、2017年4月から運行されている観光列車だそうで、こちらも乗車率は9割を超えるなど大変人気なようです。

特急のグリーン車という扱いなので、乗車には運賃と特急料金(1180円)グリーン券(1280円)が必要です。例えば、大歩危・琴平間は3550円で、伊予灘ものがたりと比べると割高です。

また、こちらも事前予約制の食事があります。しかし、あまりにも高すぎるように感じたので(4500~5500円)、私たちは頼みませんでした。

雰囲気の良い車内

私たちは、1日2便のうち2便目の「しあわせの郷紀行」に始発の大歩危駅から乗車しました。

大歩危駅発車前の四国まんなか千年ものがたり
大歩危駅発車前の四国まんなか千年ものがたり
大歩危駅でも地元客による見送りがありました

1号車と3号車と車内に関しては、伊予灘ものがたりと座席などは似ていたのですが、内装や照明はかなり凝られていて雰囲気が良かったです。また、BGMも流れており、雰囲気を更に良くしていました。

四国まんなか千年ものがたりの座席
私たちは2人用のソファー席に乗車

そして、2号車は驚くべきことに長いベンチソファーとなっています。大人数で利用するときにはおすすめです。

四国まんなか千年ものがたりのベンチソファー
7mもの長さがあるベンチソファー

車内サービスとしては、アテンダントが5人ほどいて、軽食やドリンクを注文することができます。ケーキセットなんかもあって、本当にカフェに居るかのような気分です。私は、オレンジジュースを頼みました。

ゆっくりとした列車から見る大歩危・小歩危峡

大歩危駅を発車すると、吉野川沿いを北へ向かって、走行していきます。

初めの目玉は、国の名勝でもある大歩危峡と小歩危峡です。ゆっくりと走行するために、のんびりと景色も見られますし、写真も撮りやすいです。(特急列車では、速いうえにかなり揺れるので、のんびりと景色を見ることはできません。)

大歩危・小歩危峡
吉野川を渡るときがシャッターチャンス

そして、列車は阿波川口駅に途中停車します。阿波川口駅では、たぬきの格好をした地元の人たちがいて、駅舎もたぬきとなっていました。

阿波川口駅での地元の方からの歓迎
阿波川口駅での地元の方からの歓迎
阿波川口駅舎
阿波川口駅舎
たぬきを使った町おこしをしているようです

地元の方による販売も行われていて、私たちはみかんを買いましたがとても甘くて美味しかったです。

超秘境「坪尻駅」に停車

阿波池田駅を過ぎると、列車は吉野川を離れて香川方面に走っていきます。
ちなみに、四国まんなか千年ものがたりが走る多度津・大歩危間には、トンネルが36個、橋は146個もあるそうです。いかに険しい区間を走っているかが思い知らされます。

四国まんなか千年ものがたりの車内
トンネル内に入ると、車内の雰囲気は更に良くなります

そして、列車は「坪尻駅」に停車します。
この坪尻駅はテレビでも紹介されるほどの秘境駅で、周りに集落は無く、近くの国道からも離れています。おそらく、観光客以外の利用者は0だと思われます。

雨が降っていたのは残念でしたが、「秘境駅」感を存分に味わうことはできました。

坪尻駅
普通列車でさえ、通過することのある秘境駅です

坪尻駅はスイッチバック構造という、停車する列車は2度も引き返さなければならないという珍しい構造になっています。そのスイッチバックを行う様子の前面展望をYouTubeにアップしたのでぜひご覧ください。

動画のように四国まんなか千年ものがたりでは、前面展望を楽しめます。しかし、伊予灘ものがたりの方では前方に窓がないため、このような前面展望を見ることはできません。

サンタからクリスマスプレゼントが貰えた!

乗車も終盤に差し掛かかり、お土産販売が行われた後、クリスマスイブということで、なんとサンタがやってきました。

四国まんなか千年ものがたり車内で乗客にプレゼントを渡すサンタ
まさか、列車内でサンタにプレゼントを貰えるとは!

サンタは、クリスマスプレゼントということで1人1人に記念品を渡してくれましたが、中には卓上カレンダーやみかんが入っていました。(ここまで、みかん関係のものを大量に取り入れていますが、ビタミンの不足気味な旅行中にはどれだけあっても嬉しいです。)
まさか、車内でサンタにクリスマスプレゼントを貰えるとは思っていなかったので、非常に嬉しかったです。

四国まんなか千年ものがたりでの記念品
カレンダーは家で使わせていただいてます

琴平駅に到着

乗車から約2時間で、こんぴらさんで有名な琴平駅に到着。私たちはこの駅で下車しました。私たち同様に、半分ほどの乗客が琴平駅で下車したようです。
アテンダントの多くもここで下車するので、琴平から多度津間はサービスは無いようですし、岡山や高松方面に急ぐ場合は琴平駅から特急に乗ったほうが良さそうです。

やはり、こちらも伊予灘ものがたりと同様に乗っていて飽きない、とても楽しい列車でした。個人的には、伊予灘ものがたりよりも、こちらの四国まんなか千年ものがたりの方が最終的な印象は良かったです。

琴平駅にある観光列車専用待合室
琴平駅にある観光列車専用待合室
食事予約客にはデザートが配られます

ポクくんのまとめの一言

伊予灘ものがたりと四国まんなか千年ものがたりを乗り比べしてみて、両者ともに列車内とは思えないサービスの高さに驚きました。特にバースデーメッセージやサンタなどは、ここでしかできないことだと思います。
個人的に優劣をつけるとするならば、走行区間や金銭的なことを考えた乗りやすさや車窓の景色と言う面では伊予灘ものがたりが、車内の雰囲気では四国まんなか千年ものがたりが勝っているように感じました。
皆さんも、是非四国に来たときには乗ってみてください!

四国の観光列車に安く乗る方法

JR四国では、お得なフリーきっぷが多数あります。
その中でもバースデイきっぷは、誕生月限定ではありますが、伊予灘ものがたりや四国まんなか千年ものがたりなどの観光列車にも追加料金無しで乗り放題で、かなりお得です。私も実際、伊予灘ものがたりと四国まんなか千年ものがたりだけで無く、ラ・マルことひらやアンパンマン列車と言った観光列車にもバースデイきっぷで乗りました。

バースデイきっぷについて、詳しくは以下のページをご覧ください。