【初めての輪行】輪行の魅力や必要なものを徹底解説!

こんにちは、高校生ブロガーのポクくん(@poku_kun)です。
先日、ずっと行きたかったしまなみ海道へ行き、自分のクロスバイクで愛媛県今治から広島県尾道までの約80kmを1日で完走しました。


僕の住んでいるのは滋賀県大津市なのですが、そこからしまなみ海道までは輪行と呼ばれる手段を使って自転車を持っていきました。輪行とは電車などの交通機関を使って自転車を運ぶことです。


しまなみ海道サイクリングは僕にとって初めての輪行だったのですが、遠く離れた地でも乗り慣れた自らの自転車に乗れるという輪行の良さを感じさせられました。
そこでこの記事では、実際に輪行をしてみて僕が感じたことや輪行のために準備したもの、輪行をする時に気をつけたことなどを初心者向けに詳しくまとめました。
僕が輪行について書けることをこの1記事に凝縮したので、かなり長い記事にはなっていますが、輪行に必要な内容は網羅しているつもりです。最後まで見て頂けると幸いです。
実際に輪行をしてみて感じたこと
旅行と自転車は相性が良い
僕は旅行が好きで自転車に乗るのも好きなので、旅行先でレンタサイクルに乗るということはよくありました。旅行先で自転車に乗ると以下のようなメリットがあり、旅行と自転車はとても愛称が良いのではないかと思っています。
- 徒歩に比べて大きく移動範囲が増える
- 狭い路地でも通れ、渋滞に巻き込まれることもない
- バスや電車の時間を気にしなくてもいい
- 交通機関がないところにも行ける
- 他の乗り物と違っていつでも立ち止まって写真が撮れる


レンタサイクルの限界
旅行先で自転車に乗るという場合、まずはレンタサイクルが考えられます。
しかし、レンタサイクルの自転車のほとんどはママチャリです(しかも変速なし)。クロスバイクやロードバイクといったスポーツサイクルと比べると、速度も出しづらく疲れやすいので、長距離を走るのには向いていません。


夏の暑い日だったのでものすごく疲れました…
また、基本的に借りた所で返さないといけない(乗り捨てができない)し、貸し借りの時間も限られています。そのため、レンタサイクルでは自転車のどこにでも行けるという自由を生かしきれません。
スポーツサイクルをレンタルできるところもありますが、数が限られている上に高いです。1日で5000円というのもよくあります。
ハードルが高かった輪行
そこで、旅行先まで自分の自転車を持っていく「輪行」をしてみたいとずっと思っていました。僕の持っているクロスバイクなら楽に長距離を走れるので、移動範囲もうんと広がります。また、決まった時間・場所での貸し借りの必要性がないので、移動の自由性が格段に高まります。
ただ、輪行のハードルは結構高いです。自転車を手荷物として無料で電車内に持ち込むには、以下のように自転車を解体し専用の袋に入れなければなりません。
- 自転車を解体する
(折りたたみ自転車なら折りたたむ)
(クロスバイクやロードバイクの場合は前後輪を外す) - 専用の輪行袋に完全に入れる
- 輪行袋のサイズはも3辺の合計が250㎝以下


列車内への自転車の持ち込みについてより引用
以前、僕は自転車を解体して電車内に持ち込むというのがとても難しいことのように思っていたので、なかなか輪行にチャレンジできませんでした。
慣れれば輪行は難しくない
僕が輪行を始められたきっかけは主に2つ。
1つ目は自転車を解体することが簡単だと分かったこと。以前に自転車のタイヤを交換したのですが、その時にクロスバイクのホイールは30秒もあれば工具不要で着脱できることを知りました。多くのクロスバイクやロードバイクにはクイックリリースレバーが採用されていて、簡単に着脱ができるようになっています。


2つ目はしまなみ海道に行きたかったこと。しまなみ海道ではクロスバイクを比較的安価で借りることもできますが、何しろ80kmを1日で走るとなると乗り慣れたMyクロスバイクのほうが良いに決まっています。


実際に輪行をしてみて感じたのは、「慣れれば意外と簡単」ということ。僕の場合、輪行に必要なものを揃えるだけ揃えて、何度か練習をすれば、10分もかからず自転車の解体から輪行袋への収納までができるようになりました。
また、電車内への持ち込みも後に紹介するポイントさえおさえれば、他の人に迷惑になりません。
輪行に必要なものと輪行袋への収納方法
輪行できるのはスポーツサイクルのみ
先程書いたように輪行をするためには、自転車を解体し、輪行袋に入れて、規定サイズ以内に収める必要があります。それができる自転車は以下のような折りたたみ自転車とスポーツサイクルに限ります。
- 折りたたみ自転車
- クロスバイク
- ロードバイク


いわゆるママチャリと呼ばれる自転車は重量があり、輪行袋に入るサイズまで解体するのがほぼ不可能なため、輪行することはできません。
縦置きタイプの輪行袋がおすすめ
輪行で必ず必要となるものが自転車を収納する輪行袋です。電車に持ち込める輪行袋の中でもおすすめなものを紹介します。
輪行袋の中でもっともオーソドックスなのはオーストリッチのL-100です。5000円近くする輪行袋ですが、重量はたった235gで畳むとペットボトルサイズになりので、ボトルケージにも入ります。縦置きタイプの輪行袋なので、後に紹介するエンド金具は必須になりますが、比較的場所をとらないので、電車内にも置きやすいです。
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次におすすめするのは、僕が実際に購入したドッペルギャンガーのコンパクト輪行キャリングバッグです。先程のL-100と同様の縦置きタイプの輪行袋ですが、L-100よりも2000円ほど安いです。
実際に使ってみて、畳めばペットボトルサイズまで小さくなりますし、耐久性もありそうです。L-100と比べると少し重さはありますが、とりあえず輪行を始めてみようという初心者にはおすすめです。
最後に紹介するのは、プレミアのかんたん輪行袋です。名前の通り、ホイールを外すだけで自転車を収納できるので、初心者でも簡単に輪行ができます。
ただし、これまでに紹介した輪行袋と違って、横置きタイプです。エンド金具(次に説明します)は不要ですが、大きく場所をとるので、電車内に持ち込むのは少し大変です。
輪行袋以外にあったほうがいいもの
快適に輪行をするために輪行袋以外にあったほうが良いものを紹介します。
縦置き型輪行袋を使用するのに必須となるのが、エンド金具です。これがないと自転車を自立させられませんし、変速機などの部品を傷つけてしまいます。
これから紹介するものはあってもなくても大丈夫です。
僕の購入した輪行袋に付属しているホイールを固定するベルトは使いづらかったので、100円均一でゴムバンドを購入しました。両先端がマジックテープになっているので、暗所でも簡単に固定できます。


その他には、自転車を少しでも汚したくない、傷つけたくないという場合は、チェーンカバーやスプロケットカバーが必要です。僕は少しぐらい傷や汚れがついても良いので買っていませんが、高い自転車をお持ちの方は必須かもしれません。
長距離サイクリングにあると良い持ち物
もし輪行で長距離をサイクリングするならば、あったほうが良いと個人的に思う持ち物を簡単に箇条書きで紹介します(また今度詳しく他の記事で紹介するかもしれません)。
- ヘルメット
- 動きやすい服装(サイクルウェアがベスト)
- サイクルグローブ(特に冬)
- リュックサック
- 自転車用鍵
- パンク修理キット
- 携帯ポンプ or CO2ボンベ
- 替えチューブ
自転車の解体方法と輪行袋への収納方法
自転車を解体して、輪行袋へと収納する方法は以下の動画でかなり詳しく紹介されています。輪行袋付属の説明書とにらめっこするよりも100倍分かりやすいですし、僕もこの動画を2回見て、輪行の方法をマスターしました。
僕なりのアドバイスとしては、実際に輪行をする前に家で何回か練習しておくことをオススメします。何回か繰り返す内に作業のスピードも上がっていきます。
輪行するときに気をつけたほうがいいこと
僕が実際に輪行をしてみて、こんな点に気をつければ快適に輪行ができるだろうと思ったことを紹介します。
輪行作業のやりやすい駅から乗車しよう
輪行では、自宅から最寄り駅まで自転車で自走し、その最寄り駅で自転車の解体や自転車の収納をするという流れになります。


気をつけることとしては、最寄り駅や目的駅が輪行のしやすい環境にあるかということです。具体的には以下の通り。
- 階段がない、あるいはエレベーターがある
- 自転車解体のできるスペースがある
- 十分な明かりがある(夜間に作業する場合)
- 解体場所からホームまでの歩く距離が短い
- 乗り換えが少ない(詳細は後述)
これらの条件に当てはまらない場合は、利用する駅を変え、少し遠くても他の駅まで自転車で行ったほうが良いでしょう。
余裕のある計画を
自転車を輪行袋に入れる作業は早い人でも5分、始めだと30分ぐらいかかったりします。いつもの感覚で駅に向かうと絶対に電車に乗り遅れるので、駅には早めに着くように心がけましょう。
またサイクリングにはトラブルがつきものです。帰りが終電間際というような計画だと、事故やパンクが起きたときに家まで帰れないという事態に陥ってしまいます。万が一にも対応できる時間的余裕と所持金が必要です。
乗り換えは最小限に
輪行で一番大変なのが乗り換えです。同じ路線どうしの乗り換えはともかく、新幹線と在来線の乗り換えや地下鉄への乗り換えなどでは、重たい自転車を持って長い距離を歩かなければなりません。
僕の場合、JR大阪駅から大阪メトロの西梅田駅までを乗り換えしたのですが、かなり大変でした。駅の通路は人も多いので、まわりに注意しながら長距離を移動するのはかなり疲れます。
ゆえに、多少時間はかかっても乗り換え回数は少ないルートで移動することが重要です。また乗り換えをする場合でも移動距離の短い駅を選択すると良いです。


普通列車は運転席壁際か車椅子スペースに
輪行をするときに困るのが「電車のどこに自転車を置くか」ということです。普通列車の場合、車両先頭と最後尾の運転席壁際または車椅子スペースに置けば、他の人の迷惑になりにくいです。


特急列車や新幹線はデッキに
特急列車や新幹線の場合、デッキのスペースに自転車を置くのがおすすめです。荷物専用スペースがあるならそこに、無いならできるだけ邪魔にならない場所に置きます(車両左側のドアが開くことが多いので、車両右側に置くのがベスト)。


また列車最後列の座席の後ろのスペースに自転車を置くことも可能です。しかし、個人的にはこの置き場所はあまりオススメできません。


車両によりますが、座席後ろのスペースに自転車を置く十分な空間があるかどうか分かりません。例え自転車を入れられたとしても、リクライニングできないようでは、隣に座ってきた人に大迷惑をかけることになります。
また一番後ろの座席は人気の座席なので、あらかじめ座席を指定する必要があります。しかし、時間の読みにくい輪行旅において(特に復路)、あらかじめ列車を指定するということには無理があると思います。
予定が遅れて指定した列車に乗れなかった時は、その日の後の列車の自由席に乗ることはできます(通常の切符の場合)。
追記:新幹線への大型荷物持ち込みについて
2020年5月より東海道・山陽・九州新幹線への大型荷物持ち込みが予約制となりました。事前予約無しで持ち込むと、持込手数料(1,000円・税込)が必要となります。
ただし、スポーツ用品や楽器等はこの制度の対象外ということで、自転車の持ち込み(輪行)には以前と同様に予約は不要です。どうしても時間の読めない輪行において、予め予約しておくということは難しいので、今後も予約不要で持ち込めるのはありがたいです!
混雑している列車は避けよう
自転車を適切な場所に置いたとしても、混雑した車内では大きな荷物は他の人の邪魔になってしまいます。なので、以下のようなことを注意するべきです。
- 通勤通学ラッシュ時の電車は避ける
- 空いている早朝・日中の電車に乗る
- 慢性的に混雑しているような地下鉄路線などは避ける
- 比較的空いている種別に乗る(急行→普通列車/のぞみ→こだま)
- デッキのある特急列車やグリーン車に乗る
フェリーや飛行機も利用可能
ここまで電車を使った輪行に焦点をおいて書いてきましたが、多くのフェリーや飛行機でも輪行が可能です。規定のサイズや重量に収めれば、鉄道同様に追加料金は必要ありません。またフェリーでは追加料金を払えば、輪行袋にしまわなくても、そのまま自転車を積めるものも多いです。


ちなみにフェリーや飛行機を使えば、自転車を海外に持っていくことも可能です。異国の地を自分の自転車で走るなんて、なかなかロマンがありますよね。
ポクくんのまとめの一言
僕は旅行計画を立てるのが好きですが、移動手段に輪行という新たな手段が加わったことにより、以前よりも旅行計画をたてるのが楽しくなりました!
旅行が好きでスポーツサイクルを持っているという方は是非挑戦してみてほしいです。
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