2万円で買えるフルサイズミラーレス用の魚眼レンズが最高!【TTArtisan 11mm f/2.8 Fisheye】

TTArtisan 11mm f/2.8 Fisheyeはコスパ最高レンズ

こんにちは、Nikon Z6を愛用しているポクくん(@poku_kun)です。

「何だかありきたりな写真ばかりしか撮れない」という経験はありませんか? おそらく、写真を撮る人ならば、誰でも体験する悩みだと思います。

そんな時こそ使ってみてほしいのが魚眼レンズです。魚眼レンズなら一度には見ることのできないぐらい広い範囲を写すことができます。魚眼レンズを通して見える世界は、僕たちの視界とは大きく異なっているので、何を撮っても面白くなります!

TTArtisan 11mm f/2.8 Fisheyeの作例
何を撮っても、とにかく広く写る!

とはいえ、魚眼レンズは万能なレンズではないので、頻繁に使うわけではありません。だから、魚眼レンズにたくさんのお金を費やすのはもったいない感じがします。魚眼レンズよりも、万能に使える標準ズームレンズや35mmや50mmの短焦点レンズの購入が優先になってしまいます。

そんな中で見つけたのが、TTArtisan 11mm f/2.8 Fisheyeという魚眼レンズです。ソニーEマウント、ニコンZマウント、キヤノンRFマウント、Lマウント、ライカMマウントの全てのフルサイズミラーレスカメラのマウントに対応していて、なんと通常でも3万円以下、個人輸入なら2万円以下で購入可能です! あまりの安さに惹かれて、魚眼レンズを試してみたかった僕はつい購入してしまいました。

実際に3か月ほど使用してみて、正直あまり期待はしていなかった画質も値段以上で良い意味で驚かされました。どこで使っても面白い絵が撮れ、今では標準ズームの次によく使うレンズです。

ということで今回は、TTArtisan 11mm f/2.8 Fisheyeについて、画質や機能性、値段など実際の作例を交えながら詳しくレビューしていきます。

ニコンZマウント版を使って紹介していますが、他のマウントでも性能に違いはありません。ただし、マウント部分のサイズ感などが若干異なります。

最高すぎるフルサイズミラーレス用魚眼レンズ

TTArtisan 11mm f/2.8 Fisheyeについて改めて簡単に紹介すると、中国の銘匠光学製の対角線魚眼レンズ(対角線方向に約180度の画角)です。各社のフルサイズミラーレスカメラのマウントに対応し、ピント合わせはマニュアルフォーカス式です。

ピント合わせはマニュアルですが、魚眼レンズは被写体深度は大きい(ピントの合う範囲が広い)ので、接写以外ではピントは無限遠点に合わせっぱなしでOK。カメラ初心者の方でも簡単に扱えます。

日本国内の正規品でも3万円以下

TTArtisan 11mm f/2.8 Fisheyeですが、日本では焦点工房が代理店として、正規に販売されています。ライカMマウント以外は正規品でも値段は3万円を切ります!(記事執筆時点) 10万円を超えて当たり前というフルサイズミラーレスカメラの交換レンズの世界で、この値段はまさに破格です…!

正規品は、2年間の無料保証がつきます(自然故障に限りますが)。

ちなみに、僕自身はAliExpressを使って中国から個人輸入し、なんと送料込み17351円でした! フルサイズミラーレス用の新品レンズとしては、心配になるくらい激安です。ただ、個人輸入だと保証はつきませんし、配送には1ヶ月近くかかりました。

TTArtisan 11mm f/2.8 FisheyeをAliExpressで購入
セールも相まって国内正規品よりも4割以上安く購入できました

とにかく安く購入したいなら個人輸入もアリ。安心と確実さを求めるならば、国内正規品を勧めます。

フルサイズミラーレスの魚眼レンズの唯一の選択肢

記事執筆時点では、フルサイズミラーレスにネイティブで対応する魚眼レンズはTTArtisan 11mm f/2.8 Fisheyeのみです(日本で正規販売されているものの中では、マウント関わらず)。フルサイズミラーレスを使っていて魚眼レンズが欲しいとなったら、迷わずこれを買うしかありません!

一応、魚眼レンズの選択肢としては、マウントアダプターを通して一眼レフ用のものを使うという方法もあります。ただ、アダプターの分大きくて重いし、ミラーレスの武器であるショートフランジバックを生かしきれません。

個人的な意見ですが、魚眼レンズこそミラーレスのショートフランジバックを最大に生かしやすいレンズだと思います。需要が少ないからなのかもしれませんが、日本メーカーからフルサイズミラーレス対応の魚眼レンズが1つも出ていないというのは残念です。

コンパクトで質感も高い

正直、あまりの安さから、おもちゃのようなレンズかもしれないと覚悟はしていました。しかし、いざ使ってみると、むしろ高級感を感じるぐらいにはビルドクオリティが高く、安さを全くを感じさせません。Nikonのキットレンズに安っぽさを感じてしまうぐらいには、TTArtisan 11mm f/2.8の質感は高いです。

TTArtisan 11mm f/2.8 Fisheyeの外観
鏡筒は金属製で質感が高い!

フォーカスリングは大きめで調節がしやすく、絞りリングはクリック感のない無段階式です。どちらとも適度に重みがありつつも、非常にスムーズに動きます。回していてかなり気持ちがいいです。

TTArtisan 11mm f/2.8 Fisheyeの絞りリングとピントリング
程よい重さででスムーズに回転します。細かい調節もしやすい!

フルサイズミラーレス用のレンズとしては、直径も小さくコンパクトです。魚眼レンズなのに先端が大きく膨らんでいないのが好印象。ミラーレスレンズ専用に作られているので、もちろんアダプターも必要ありません。重さは約500gに抑えられています。

TTArtisan 11mm f/2.8 Fisheyeのサイズ感
350mlの缶よりも全体的に一回り小さいです

TTArtisan 11mm f/2.8は魚眼レンズということで、フィルターのつけられない出目金レンズです。なのでフィルターがつけられず、傷をつけてしまわないかが心配でした。しかし、固定式のフードもあるし、撮影時以外はかぶせ式のフロントキャップをつけるなど注意していれば、そこまで心配する必要はなかったというのが僕の感想です。それに、この価格なので万が一壊しても、しょうがないと割り切りが付きます。ただ、リアでもいいからNDフィルターはつけられるようにしてほしい…

写りも値段以上で、とにかく楽しい!

肝心なのは画質ですが、この点に関しても3万円で買える中華レンズとは信じられないクオリティです!

特に中央部分は絞り開放でもくっきりと解像します。魚眼レンズなので周辺は流れる感じはありますが、少し絞ればかなり抑えられて、フレーム全体で高い解像感が得られます。この小ささ、この値段でこれほどの画質を実現していることがとにかく驚きです。短いフランジバックを活かしたミラーレス専用設計で、ED(特殊低分散)ガラスを使用したということがかなり活きているのでしょう。

TTArtisan 11mm f/2.8 Fisheyeの風景写真の作例
F8程度まで絞れば、全体できっちり解像します
風景写真にもベスト!

周辺減光はそこまで気にならないし、F4まで絞ればほぼなくなります。
欠点を挙げるとすれば、逆光耐性は低く感じました。強い光源があるとフレアやゴーストは出やすいです。ただ、出目金の魚眼レンズなので、これでも上出来なのかもしれません…。

TTArtisan 11mm f/2.8 Fisheyeの作例
強い光源がある場面では、ゴーストやフレアは味として割り切って使ったほうが良さそうです

そして、僕が初めての魚眼レンズを使ってみた感想ですが「難しいけど、とにかく楽しい」です。冒頭にも書きましたが、魚眼レンズは一度には見ることのできないぐらい広い範囲を写すことができます。その分、何を撮っても新鮮味が感じられて楽しいです。

一方、広く写りすぎるし、ズームもできないので、しっかりとした写真を作り込もうと思うと難しいです。使い方、写し方などなど、まだまだ研究が必要で、とても使いがいのあるレンズだと僕は感じています。

TTArtisan 11mm f/2.8で長時間露光をした作例
使い方次第でものすごく化けるのが魚眼レンズだと思います。 もっといろいろな場所で使ってみたい!

最短撮影距離は0.17mでレンズの先端付近まで寄れます。寄ったときのボケもなめらかで接写にも使えるレンズです。

天体撮影にも使える

TTArtisan 11mm f/2.8 Fisheyeを購入した目的の一つとして、天体撮影をしてみたかったということがあります。標準ズームレンズでは広角端24mmでは、天の川を写すには少し狭いし、もっと広くて明るいレンズが必要でした。

実際にTTArtisan 11mm f/2.8 Fisheyeを持って、阿蘇の大観峰で天体撮影をしてみたのですが、11mmという広い画角は天の川を写すには最高でした。標準ズームレンズの写真とは迫力が違います。

TTArtisan 11mm f/2.8 Fisheyeで天の川を撮影した作例
天の川全体をフレームに入れられるのが、魚眼レンズの凄さ!

絞り開放F2.8なので、ISO6400ぐらいで撮影できるのも良いポイントです。最近のフルサイズは高感度に強いとはいえ、ISOが10000を超えるとノイズが強くなってくるので、F4以上だと厳しいです。

TTArtisan 11mm f/2.8 Fisheyeで星空を撮影した作例
編集時に1EVほど明るさを上げていますが、ノイズも許容できるレベルです

モニターに映る天の川を見たとき、TTArtisan 11mm f/2.8 Fisheyeを買って本当に良かったと思えました! 標準レンズで撮った時とはまるで迫力が違います。

超広角レンズとしても使える

湾曲した描写が特徴の魚眼レンズの写真ですが、後から編集で歪みの補正をかけることで、超広角レンズで撮ったような写真として使うこともできます。

Lightroom Classicの場合、レンズ補正から「AF DX Fisheye-Nikkor 10.5mm f/2.8G ED」のレンズプロファイルを手動で適用します。そして、ゆがみを95くらいに微調整すると超広角レンズで撮ったような写りになります。

TTArtisan 11mm f/2.8 Fisheyeをレンズ補正によって超広角レンズとして使う
Lightroomを使って、レンズ補正を行った例

注意点として、所詮は画像を引き延ばしているだけなので、特に周辺部分の画質は落ちてしまいます。ただ、SNS等で使う分には画質低下は気にならないレベルなので、写真を大きく印刷したりすることがなければ、十分に超広角レンズとして代用可能です。

ポクくんのまとめの一言

TTArtisan 11mm f/2.8 Fisheyeは3万円以下で買えるのに、質感、画質、機能性のすべてが値段以上でした。フルサイズミラーレスカメラを使っていて、面白い写真を撮りたい、広く撮りたいという方には超おすすめです!