【ミラーレスvs一眼レフ】ミラーレスは便利だけど面白さに欠ける

こんにちは、ポクくん(@poku_kun)です。
これまでレンズ交換式カメラといえば、光学式ビューファインダーを持つ一眼レフでした。しかし、電子式ビューファインダーを持つミラーレスカメラが徐々に人気を持ち始め、現在ではミラーレスのほうが主流になりつつあります。
僕はこれまではNikonの一眼レフカメラ「D700」を使っていたのですが、ついにミラーレスカメラに移行しました。購入したのは同じくNikonのフルサイズミラーレスカメラ「NIkon Z6」!
そのZ6を購入してからもう2ヶ月、ちょうど僕は受験も終わり、高校を卒業したということで、Z6でたくさんの写真を撮影しました。撮影枚数はすでに1万枚を超えています!
Z6は電子式ビューファインダーが優秀ということもあり、一眼レフからの移行であっても特に違和感なく使えています。モニターで確認しなくても、常に撮影結果がファインダーから見えている状態なので、ミスショットも減りました!


一方で、一眼レフを使っていたときに比べて、ミラーレスでは何だか物足りなさを感じることもあります。一言で言えば「写真を撮らなくても撮影結果が分かってしまう」と言うことです。この記事では、そんなミラーレスが失った写真の面白さについての詳しい話と、写真の面白さを再発見するためにフィルムカメラを始めたくなったということについて書いていきたいと思います。
ミラーレスで失われた面白さ
まず、初心者向けに一眼レフとミラーレスカメラはどう違うのかということから話をはじめていきます。
確かにミラーレスは超便利!
レンズ交換式カメラと呼ばれるレンズを交換して使えるカメラには、大きく分けて一眼レフとミラーレスカメラの二種類が存在します。一眼レフとミラーレスカメラの違いはズバリ、カメラ内部にミラー(鏡)があるかどうか。ミラーがあるのが一眼レフ(レフには反射鏡っていう意味があります)、ミラーがないのがミラーレスカメラです。


画像引用:【キヤノン公式】初心者向け!一眼レフカメラとミラーレスカメラって何が違うの?|カメラ初心者教室より
そのミラーがあるか無いかという構造の違いによって、使い勝手に大きな差があります。例えば、ミラーのないミラーレスカメラは同じくらいの性能の一眼レフに比べて、小さく軽く作られています。また、動画撮影なんかにも向いています。逆に、電池持ちや動くものに対するピント合わせは一眼レフのほうが向いています。


そして、ミラーの有無に寄って、一番大きく異なるのがファインダーです。一眼レフはレンズを通して、直接被写体を見る光学式ファインダー(OVF)を採用しています。ミラーレスカメラはがファインダー部分が小型ディスプレイになっている電子式ビューファインダー(EVF)です。
一眼レフのOVFで見えるのは、レンズを通してみえる被写体そのものです。なので、実際に写真を撮ってモニターで確認するまでは、どんな感じの写真が撮れるか分かりません。実際に写真を撮ってみると思っていたのと違う露出(明るさ)やホワイトバランス(色味)の写真になっていることも多々あります。
一方でミラーレスカメラのEVFは、スマホやデジカメのモニターをファインダー部分に埋め込んだ物だと考えてください。カメラ独自の露出やホワイトバランス(色味)などがすでに適用された状態の被写体が表示されます。
つまり、ミラーレスのEVFには撮影結果が常に表示されていていて、写真の仕上がりをリアルタイムで確認できると言えます。一眼レフと違って、ファインダーから見える被写体と実際に撮れた写真に差異が生じないため、簡単に思った通りの写真が撮れます。
僕自身、ミラーレスに移行してから、安定して意図した写真が撮れるようになったのは非常に満足しています。これからカメラを始めてみるという初心者の人にとっても、スマホやデジカメと同じ感覚で写真が撮れるミラーレスはとても便利で使いやすいと思います。
撮ってみるまで分からない面白さ
長々と一眼レフとミラーレスカメラの違いについて話してしまいましたが、これから僕がミラーレスに移行してから失われたと感じた2つの面白さについて話していこうと思います。
一眼レフからミラーレスへ移行する中で失われたの面白さは主に2つあると思うのですが、1つ目は「撮ってみるまでどんな写真ができるか分からないという面白さ」だと思います。
先程、一眼レフでは思っていたのとは違う写真が撮れることが多々あると書きましたが、それは悪い意味にだけじゃなくて、良い意味で予想外の写真が撮れることも多々ありました。たとえ直接見た時は、単調な被写体であっても、モニターで確認した写真にはカメラ独特の雰囲気や空気感が表現されていて、そのギャップにワクワクさせられます。


写真を作っていくことの面白さ
一眼レフでは思っていたのとは違う写真が撮れることが多々ありますが、そこから試行錯誤しながらうまいこと設定して、思い通りの写真を作り上げていくという面白さもあります。これがミラーレスカメラへの移行によって失われた2つ目の面白さです。
カメラを使い込んでいくうちに「カメラがどういう写し方をするか」、「これくらい設定を変えれば思い通りの明るさになる」といったことが、なんとなく自然に掴めてきます。そうすると、試行錯誤せずとも一発で思った写真を作り出すことができるようになってきます。まさにカメラと自分とが一心同体になったような感覚で写真をとるのがすごく気持ちが良いです!
一方、ミラーレスでは設定を調節していくごとに、その設定がリアルタイムでファインダーの表示に反映されます。なので、何度も撮り直さなくても思い通りの写真が一発で撮れます。初心者でも簡単に「良い写真」が安定して撮れます。だけど、一眼レフで写真を作っていく楽しさを知っている僕からすると、なんだか物足りなさを感じてしまいます。
写真の面白さを再発見したい
ミラーレスへの移行やあるいはスマホカメラの登場によって、カメラの面白さは失われているような気がします。そうした失われた面白さを再発見するためにも、フィルムカメラを始めてみたくなったよっていう話をしていきます。
便利って怖い
便利って良いことかもしれないけど、それと同時に怖いことでもあります。
この記事を書いているときに知ったのですが、Nikon Z6の場合「Lvに撮影設定を反映」をOFFにすることで、一眼レフのファインダーに似た動きをするようになります。どういうことかというと、露出やホワイトバランスなどの設定を変えても、ファインダーの表示は変わらなくなります。つまり、写真の仕上がりが撮る前に確認できなくなります。これはNikonのカメラだけでなくて、SONYなどの他社のミラーレスにもある機能です。
試しにこの機能を使ってみたのですが、10分で元に戻しました…。僕はもうすでに撮影結果がファインダーに表示されているという状況に慣れてしまっていて、撮るまで撮影結果が分からないというのはすごくストレスに感じてしまいました。以前は結果が分からないのがあれほど楽しいと思っていたのに!
よく言われることですが、技術が発達するにつれて、身の回りの様々なものが便利になっていきます。一眼レフからミラーレスへの移行の流れもその一つでしょう。
ですが、便利になるのと同時に、様々な物を気づかないうちに失いつつあります。僕は旅行が好きですが、つい100年ちょっと前までは京都から東京へ行くことでさえ、徒歩で2週間かかる長旅でした。しかし今では新幹線でわずか2時間ちょっと。「そうだ京都行こう」と言えるぐらい気楽で便利にはなりましたが、道中での出会いや感動がほとんどない単なる移動となってしまいました。
さらに、圧倒的に利便性が高まってしまった以上、利便性と引き換えに失われたものを再び取り戻そうとしている人が少ないのも現状です。東京から京都に行くのに昔のように歩いていこうという人はほとんどいません。
カメラとは少し話がそれましたが、スマホカメラの登場など写真を撮るという行為はますます利便性を増しつつあります。スマホではAIが勝手に写真を良い感じにしてくれます。撮影者はシャッターボタンを押すだけでよいのです。


僕が危惧しているのは、このまま技術が進んで、写真を撮るという行為が何の面白みもない単なる作業となってしまうことです。もしかしたら、スマホカメラの登場などで、すでにそうなり始めているのかもしれません。カメラ・写真好きとしては、写真の価値がこのようにして失われてしまうというのは残念です。
フィルムカメラを始めてみようかな
失われつつある写真やカメラの楽しさや価値を改めて見直すためにも、カメラの原点でもあるフィルムカメラに挑戦してみたいなと思い始めています。


21世紀になるまで、カメラといえばフィルムカメラでしたが、2000年以降に便利なデジタルカメラが普及したことで、現在ではほんの一部の人のみがフィルムカメラを使っているという状況です。
フィルムカメラは一眼レフよりもさらに不便です。現像するまで撮影結果は分かりませんし、フィルムには限りがあるのでバシャバシャと何枚も撮れません。初期費用こそ安いものの、デジタルカメラに比べれば1枚あたりの費用は数十倍はかかります。
21世紀生まれの僕はフィルムカメラをほとんど使ったことがないので、まだ想像でしかありませんが、フィルムカメラは不便でコストがかかるからこそ、これまでよりもさらにこだわって1枚1枚を撮らなければなりません。現像作業も大変です。だからこそ、さらに写真に愛着が持てると思うし、デジタルでは気づけなかった、あるいは見過ごしていたような写真の面白さを発見できるのじゃないかと期待してます。
ポクくんのまとめ
便利なミラーレスカメラにはさらにお世話になっていこうと思いますが、同時にフィルムカメラも始めてみて、カメラや写真の魅力をもっとたくさん感じていきたいと思いました。
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