NikonのカメラをWEBカメラ化するソフト「Webcam Utility」が公開された!

2020年8月21日

NikonのカメラをWEBカメラ化するソフト「Webcam Utility」

こんにちは、ポクくん(@poku_kun)です。

以前、一眼レフやミラーレスを無料でWEBカメラ化する方法という記事を公開しました。その記事では主にフリーソフトを使って、NikonやCanonの一眼レフやミラーレスカメラをフリーソフトを使ってWebカメラ化する方法を紹介したのですが、操作に手間がかかることや画質が悪いのが難点でした。

それから3ヶ月後、ついにNikonから公式で一眼レフやミラーレスカメラをWebカメラ化するWindowsソフト「Webcam Utility」が公開されました!(記事執筆時点ではベータ版)実際に使ってみましたが、インストールするだけで簡単に使えて、画質も必要十分に良いということで、詳しく紹介します。

追記(9/25)
Windowsのみでなく、Mac版も公開されました! 現時点ではどちらもベータ版です。

ちなみにNikonだけでなく、Canon、Nikon、ソニー、富士フイルム、オリンパスなどもすでにカメラをWEBカメラ化するソフトを公開しています。詳しくは以下の記事をご覧ください。

NikonのカメラをWEBカメラ化するWebcam Utility

まずはWebcam Utilityの機能や使い方を紹介して、画質の比較などもしていきます。

最新機種のみ対応

記事執筆時点で、NikonのWebcam Utilityに対応しているのは、以下のNikon製ミラーレスカメラ4機種と一眼レフカメラ6機種です。どれも現行発売されている各シリーズの最新機種です。

  • Z7・Z6・Z5・Z50
  • D6・D850・D780・D500・D7500・D5600

残念ながらD3000シリーズや古いモデルのカメラには対応していません。その場合は、公式ソフトは諦めて、以前紹介した方法かあるいは後で紹介するHDMI経由のWEBカメラ化がおすすめです。

WEBカメラ化はカメラ本体とレンズの両方が動画撮影に最適化されている最新型モデルのカメラのほうがおすすめです。特にミラーレスのZシリーズは動画時もAFが高速かつ無音、そしてブリージングも発生しないので最高です。

インストールしてUSBで接続するだけ

Webcam Utilityのインストールは以下のニコンの公式サイトから可能です。もちろん無料。Windows 10の64bit版にのみ対応です。

このソフトの優秀なのは、インストールしたらソフトの起動等は一切不要です(アイコン等も表示されないので、はじめは本当にインストールできてるのか分かりませんでした)。対応するカメラをUSBでPCに接続するだけで、WEBカメラ化が完了します! 注意として、他のWEBカメラ化ソフトは閉じておきましょう。

Webcam UtilityでWEBカメラ化
Zoomの設定画面
インストールだけでWebcam Utilityが認識されています

カメラ側の操作としては、ライドビューモードに設定し(ミラーレスカメラは不要)、動画撮影モードに切り替えておきましょう。また、顔認識とフルタイムAF(AF-F)を設定しておくことで、常に顔にAFを合わせてくれます。電池消費を抑えるために手ブレ補正はOFFにしておきましょう。

カメラをWEBカメラ化するときのベストな配置
PCモニターのちょうど上(あるいは真下)にカメラを配置するのがベスト

最後に、カメラの設置ですが、モニターに対して正面にカメラがあると、目線が自然になります。僕は50cmぐらいに伸びる小型の三脚を使って、上図のようにモニターの上にカメラを設置しています。

画質は十分にきれい

実際に使ってみて、以前紹介した非公式ソフトを用いる方法よりも、画質はさらにきれいです(下に比較画像を載せました)。WEBカメラにありがちな霞んだ感じが無いのはもちろん、画像の荒れやノイズも皆無で、一眼ならではのボケ味や色味を存分に活かせています。

NikonのカメラのWEBカメラ化の方法による比較
(上) Webcam Utility使用
(下) フリーソフト使用
NikonのカメラのWEBカメラ化の方法による比較
拡大バージョン
Webcam Utilityのほうがノイズが少ない

※ブログ掲載時に画像を圧縮しているため実際の画質とは異なります

後で紹介するHDMI経由のWEBカメラ化と比べれば、映像が圧縮されている分、画質の低下が見られます。しかし、大画面のディスプレイを使わないと分からないレベルです。どちらにしろ通信課程で映像が圧縮されてしまうテレビ電話やWEB会議で使う分には、今回紹介した方法でも必要十分すぎる画質だと思います。

写り方を変えて楽しむ

以前の記事でも紹介しましたが、ミラーレスカメラや一眼レフをWEBカメラとして使うと、写り方を変えられるのが楽しいです。

例えば、露出補正やホワイトバランスの変更、そしてニコンのピクチャーコントロールの設定を変えることで、様々な雰囲気を作り出せます。そして、Nikon Z7以降のカメラに搭載されているクリエイティブピクチャーコントロールを使えば、フィルターをかけたような効果も楽しめます。

ニコンのクリエイティブピクチャーコントロール
クリエイティブピクチャーコントロールで様々なフィルター効果を楽しめる
この機能は優秀で適用度も変えられる

さらに、レンズを交換することによっても写り方を変えられます。単焦点レンズを使えばボケ味を増せますし、超広角レンズや魚眼レンズを使えば顔だけでなく、部屋全体を映し出すこともできます(部屋が散らかっている僕には絶対使えません笑)。

マイクは別途必要なので注意

以前紹介した方法でも、カメラが拾った音は出力されませんでしたが、こちらの方法でも同様です。別にマイクが必要です。

とりあえずはパソコンの内蔵マイクを試してみましょう。内蔵マイクがついていない場合や内蔵マイクで満足できない場合は周りの雑音が入りにくいピンマイクや全方向から音を集められるスピーカーフォンを検討してみてください。

電池切れには気をつけて

一眼レフやミラーレスカメラをWEBカメラ化する上で注意しないといけないのが、カメラの電池切れです。このWEBカメラ化ですが、カメラにとってはずっと動画を撮影している状況に近いわけで、かなりの電力を消費します。機種や条件によるとは思いますが、僕のNikon Z6だと2時間で電池をほぼ使い果たしました。

Nikonから新しく発売されるZ5に関してのみはUSB給電に対応しているので、充電しながらのWEBカメラ化が可能です。

電池切れ問題の1つの解決策としては、バッテリーグリップを使用することです。電池の持ちが約2倍になりますし、電池を片方のみ取外し可能なものならば、電池の交換を続けることでより長時間の連続使用も可能です。

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もう一つの解決策として、DCカプラーと言われるような製品を使用することで、外部給電が可能になります。お持ちのカメラのバッテリーに合ったものを探してみてください。

そしてもう一つの注意点として、長時間使用しているとカメラが高温になって停止してしまう可能性もあります。常温の室内下では僕のNikon Z6は全く問題ありませんでしたが、できるだけ高温環境下で使うのは避けたほうが良いです。特に夏に長時間使用する場合はエアコンや扇風機の風を当ててあげたほうが良いかもしれません。

もっと高画質を求めるなら

ここからは更に高画質を求める方へのおまけです。

今回ニコンから公式で公開されたWindowsソフト「Webcam Utility」を使うことで、一般のWEBカメラと比べてかなり高画質な映像を送り届けられるようになりました。しかし、今回紹介した方法ではカメラの画質にある程度の制限がかかっていて、カメラ本体の画質を最大限活かせているわけではありません

というのも、今回の方法ではUSBケーブルを使ってカメラとPCを接続しましたが、USBは映像をリアルタイムで送信する用途の規格ではありません。そのため、カメラ本来の高画質映像を送るだけの能力はないので、データ量を減らすために映像は圧縮されたものとなってしまいます。

カメラ本来の高画質映像をPCに送り届けるためには、カメラとPCをHDMIケーブルを使って繋ぐしかありません。その際にはHDMIキャプチャーボードというものが必要になります。僕も実際に導入して使ってみましたが、USB経由でわずかに見られた映像のぼやけた感じやノイジーな感じも完全に無くなりました。

中国製の非常に安価なHDMIキャプチャーボードも発売されています。実際に私も購入して使ってみましたが、普通には使えました(耐久性等は不明ですが)。

そして、WEBカメラの画質よりも重要なのが、高画質映像を安定して送受信可能なネットワーク環境です。通信環境が遅く不安定だと、ミラーレスカメラや一眼レフを使った高画質な映像もデータ量が大きく削減されます。その結果、結局相手には低画質の映像に見えてしまい、一眼を使った意味がありません。

現在のあなたの通信環境が不十分だと感じれば、一度見直して見る必要があります。ただ、相手側の通信環境が悪い場合は自分の方をいくら改善したとしてもどうしようもありませんが…

ポクくんのまとめの一言

時節的には少し遅れての公開となりましたが、個人的には後期もオンライン授業が決まったので非常にありがたいです! どんどん活用していこうと思います。